スパークリングワイン 製造法
シャンパン法
シャンパンは17世紀の終わり頃、シャンパニュー地方のホービェ僧院の酒倉係をしていた
「ドム・ペニリヨン」とゆう坊さんの発見と言われています。
シャンパン用のぶどうは赤のピノ・ノワールと白のシャルドネ種で通常6対4の比率で混合した果汁を発酵させます。
発酵終了後、ブレンドして品質の均一化を行い、びんに詰めます。
びん内の酒には糖分が2.5%ぐらいになるように補糖し、シャンパン酵母を加えて再発酵させます。
びんはコルクで密栓し、針金でしばっておきます。発酵が終わると酵母が下に沈殿してきますから、
びんを逆立ちにして、45度に傾けて酵母をびん口に沈降させます。
次にびんの口元だけをマイナス25℃に冷却した槽につけ、
内部を凍らせたのち栓を抜くと中の圧力で氷の塊のおりが外へ飛び出します。
次に空いた部分にすばやく砂糖やブランデーの入ったワインを入れ、
味の調節を行った後コルク栓をし、針金でしばって貯蔵します。
なお、びん内発酵はシャンパンに課せられた規格です。
シャルマー法
シャルマーが1907年に開発した大量生産に向いている方式です。
再発酵をタンク内で行うとゆうもので、タンクは普通2〜3基設置します。
第一タンクで完全発酵させ、炭酸ガスを溶かし込みます。
これをガスが抜けないように濾過機にとおして第二タンクに移し、調合した後びん詰めします。
この方式はシャンパンと表示できませんが、ドイツのゼクト、イタリアのスプマンテには利用できます。
ローカル法
1次発酵でできた炭酸ガスを溶けこませたまま濾過し瓶詰めする方法です。
炭酸ガス注入法
スティル・ワインに炭酸ガスを吹き込んだもので、手頃な価格で楽しめるスパークリングワインです。
なお、この他にスパークリングワインでは次のような言葉が使われます。
●クレマン●
語源的にはクリーミーということで、シャンパンの中でもガス圧のやや低めのものを指していましたが
現在ではブルゴーニュやアルザス、ロワールの瓶内2次発酵でつくられるスパークリングワインを指すようになりました。
この場合には「ガス圧の低い」という意味はありません。
●カヴァ●
スペインの瓶内2次発酵でつくられるスパークリングワインの呼び名です。
●ブリュット●
生(き)のまま、という意味で辛口のスパークリングワインです。
以下、甘味が増すにつれてエキストラ・セック(エキストラ・ドライ、またはドライ・セック)、セック、ドミ・セック、ドゥと続きます。
赤ワイン品種 白ワイン用品種
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