<高梁紅酒>「カオリャンホンチュウ」
・広東省汕頭産の甘口型黄酒で、脱穀した高梁粒を原料とし、
茘枝(華南に産する果樹)を加える造る。<大連黄酒>「ターリエンホォアンチュウ」
・遼寧省大連の産で、山東黄酒と同じ系統に属し、微かに苦味があり、
口中爽やかな辛口型の黄酒である。
<王京・漿酒>「チュオンチィアンチュウ」
・福建省福州産の福建型黄酒で、発酵中に糟焼を加えて造る。
・甘口型で金黄褐色を呈しており、酒名を玉の如く美しいという意味である。
<陳年封缸酒>「チェンニェンフォンカンチュウ」
・江西省南昌産の福建型黄酒で、1200年の歴史をもち独特の製法によるといわれている。
・淡黄色の甘口型である。
<醇香酒>「チュェンシアンチュウ」
・江蘇省蘇州産の紹興型黄酒で、主原料は粳米を用いている。
・紹興香雪酒と似た甘口型である。
<糯米酒>「ヌォオミーチュウ」
・広東産の甘口型黄酒で、糯米、白麹および飲用アルコールが原料。
・別名、料酒(リィアオチュウ)と呼ばれ、調味料によく用いられる。
<紅米酒>「ホオンミーチュウ」
・山東型黄酒で、酒の色や風味など即墨老酒と似ている。
・紅米は通常紅色高梁のことをいうが、糯米を使うといわれている。
<養生酒>「ヤンションチュウ」
・中国の紹興に近い金華産の黄酒で、紅麹と麦麹を用い発酵中に蒸米を加えるのが特徴。
・アルコール分、糖分など紹興元紅酒によく似た辛口型。
<玉液酒>「ユィイエチュウ」
・福建省福州産の福建型黄酒で発酵中に古い黄酒を加えるため、
アルコール分は11%と低く甘口型
<老紅酒>「ラオホオンチュウ」
・紅露酒(ホンルゥチュウ)、紅酒(アンチュウ)とも呼ばれる。
・広東、台湾の産で、米酒を加えるためアルコール分は高い。
・新紅酒は紅色を呈し、1年間熟成させると黄色に変化する。
<シ路・酒>「ルゥチュ」
・山西省長治産で、江戸時代(1799年)に中川忠英の「清俗紀聞」によって
我が国に初めて紹介された黄酒。山西黄酒の典型品である。
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