<茵陳酒>「インチェンチュウ」
・山西省杏花産。茵陳はよもぎのことである。
・生鮮な茵陳と白蒄仁の浸出液を白酒に配合し、糖液を加えたもの。<三蛇酒>「サンシエチュウ」
・広西産。猛毒性と無毒性の3種類の蛇を三花酒に浸漬したもので、糖分は含まず濃黄色を呈する。
<参杷補酒>「シエンチィプウチュウ」
・上海産。黄酒に人参・杷子・金桜子を加えたもの。
<参茸葯酒>「シエンルゥォンヤオチュウ」
・北京産。創製より300年以上の歴史がある。
・人参と鹿茸が主な薬料で白酒に長期間浸漬したもの。
<首鳥酒>「シォウウーチュウ」
・広東省産。首鳥はツルドクダミのことである。
・配合成分は不明であるが、広州の名薬、何首大補汁がベースといわれている。
<史国公酒>「シークォオクオンチュウ」
・齋齋哈繭産で、300年の歴史をもっている。
・人参・肉桂・母丁香を白酒に浸漬したもので深紅色を呈する。
<小・木元・茶薇酒>「シァオユワンチァウエイチュウ」
・広東産。茶薇を米酒に浸漬して造る。無色透明である。
<嘉賓酒>「チィアピンチュウ」
・天津産。なつめをアルコールで抽出したエキスと、なつめの果汁、糖液を白酒に加えたもの。
・紫紅色でかなり甘い。
<煮酒>「チゥチュウ」
・天津産。竜眼の乾果肉、紅花・蕾香などの薬料を袋に入れ、
白酒といっしょに銅缶の中で煮るところからこの名がつけられた。紅紫色を呈する。
<状元紅酒>「チォアンユィアンホォオンチュウ」
・山西省清除産。白酒に肉桂・広木香などと糖を加えたもので、深紅色を呈する。
<全鹿酒>「チュィアンルゥチュウ」
・天津産。天津産高梁酒に鹿の各部のエキスを配合しており、茶褐色を呈する。
・姉妹品に鹿筋補酒がある。
<洞庭酒>「トンチンチュウ」
・湖南産で、古い歴史をもつ。老熟した白酒に当帰・砂仁・公丁香などと氷砂糖を加えて造る。
・金黄色を呈し、貴賓をもてなすのに用いられる。
<海竜酒>「ハイロンチュウ」
・山東産。タツノオトシゴのエキスと人参・玉桂などの薬料を高梁酒に配したもので、鮮紅色を呈する。
<風湿葯酒>「フォンシーヤオチュウ」
・天津産。17世紀初頭に創製された。丁公藤・白求・杏仁などの薬料を白酒に浸漬して造る。
・妊婦の飲用は禁じられている。
<紅毛酒>「ホォオンマオチュウ」
・内蒙古フホハオト産。虎骨・鹿茸・蔵紅花・麝香など多種類の薬料に砂糖と白酒を混ぜ、加熱して造る。
<木瓜酒>「ムゥコアチュウ」
・山西省杏花産。白酒に木瓜の液と糖液を加えたもので、浅黄色を呈している。
<ユワンユィチュウ>
・河北産。スッポンのエキスを白ブドウ酒に配合したもの。
<連花白酒>「リエンホゥアパイチュウ」
・北京産。白酒に首鳥。広木香・当帰などの薬料を加えて蒸留し、白砂糖を加えたもので無色透明である。
<人参酒>「レンシエンチュウ」
・人参酒として普及している薬酒には天津産の人参酒と人参補酒(レンシエンプゥチュウ)
吉林産の人参露酒(レンシエンルゥチュウ)がある。
・いずれも人参エキスを主な薬料としている。
・人参酒は天津産の白酒を用い、人参補酒はぶどう酒(プウタオチュウ)をを用いる。
・人参露酒は白酒を用い、瓶中に人参1本が封入されている。
<万年春酒>「ワンニエンチュェンチュウ」
・上海産。糟焼に人参などを配したもの。
|