歴史 蒸留酒は醸造酒に比べて歴史が浅いのは、自然の状態で営まれる発酵工程のほかに
工学的な蒸留工程が必要であるからです。
蒸留酒に使用されていた単式蒸留器をポット・スチルと呼ぶのに対し、
新しく開発された連続式蒸留機はパテント・スチルと呼ばれています。
わが国で連続蒸留機を使って焼酎甲類が初めて造られたのは明治33年(1900年)頃だといわれています。
焼酎甲類が新しいタイプの焼酎として大量に生産及び販売されはじめたのは大正時代になってからです。
製造工程
糖蜜などの糖分を含んでいる原料や、穀類などでんぷんを含んでいる原料を発酵させて蒸留する方法と、
粗留アルコールをさらに蒸留する方法に大きく分けられる。
粗留アルコールとは、糖蜜を発酵させ、簡単に単式蒸留したもの。
多くは熱帯、亜熱帯の砂糖の産地から88度ほどに蒸留したものが運ばれてくる。
これを日本の高性能の連続蒸留機で96度ぐらいの高濃度にまで蒸留するわけだ。
アルコール以外の不純物はほとんど取り除かれるため、
なんと清酒に添加する醸造用アルコールにも使われるほどピュアな液体になる。
最近では米や大麦などの穀物原料を100%使った商品や、
こうした原酒同士をブレンドしたものも登場している。
甲類は別名、ホワイトリカーと呼ばれるだけあって、
さほど強いクセがないのが特徴だ。 ◆果実の酒の作り方◆
飲み方
ストレートや、お湯割、水割りや、酎ハイ、酎サワーにしてよし、臨機応変、さまざまに姿を変えて飲める。
赤塚不二夫さんのお気に入りとして有名な番茶割りもうまいが、緑茶やほうじ茶で割ってもうまい。
なお、ストレートで飲むときはスピリッツと同じく、冷凍庫でキンキンに冷やしておくのもまたオツ。
お湯割りも初めからお湯で割ってもいいがまず水で割ってから
人肌程度に燗をつけるひと手間をかけるのが通。 焼酎乙類へ続く
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